総合的に、お食事は天然のお魚を推奨しています。
肉より魚がオススメの理由
- 肉類は脂肪に飽和脂肪酸を多く含んでいます。飽和脂肪酸は、常温では固形の状態で、体内に蓄積され体脂肪になりやすい性質を持ちます。血液中の中性脂肪やコレステロールを増やす効果があります。
- 魚類は多価不飽和脂肪酸を多く含んでいます(オメガ3=ω3であるDHAやEPA)。多価不飽和脂肪酸は、常温でも固まりにくいサラサラ液体の状態で、血液中の中性脂肪やコレステロールを減らし、動脈硬化などを防ぐ効果があります。
- 小魚はまるごと食べられます。肉は動物の一部でしかありません。栄養成分のことを考えると、まるごと食べられる魚をベースに考えてはいかがでしょう。
加工品よりも生鮮食品がオススメの理由
- 必須脂肪酸であるω3とω6の比率が動脈硬化やアレルギーに関係します。生体ではω3/ω6の比率が重要で、ω3/ω6が1:2を越えてω6が多くなると、死亡リスクが高くなります。
- ω6は超加工食品をはじめ、加工食品にたくさん含まれていて、油断すると過剰摂取を避けられません。
- 人間かつ日本人でいうと、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー反応が出やすくなったのは、ω3/ω6=1:10とも言われている食生活が影響していると考えられます。また、砂糖は炎症を増やすので注意が必要です。
養殖より天然がオススメの理由
- 養殖の場合は、与えている飼料を確認する必要があります(成長ホルモン・抗生物質・同種の原料・養殖内食物連鎖など)。
- 天然の場合は、自然環境でしか摂取しえない天然の微量ミネラルなどが含有しています(栄養成分分析)。
- ただし、天然の場合でも、海洋性の生き物とジビエなどの山に住んでいる生き物では事情が異なります。上記の飼料問題と同様の現象が起きていないか確認する必要があります。